先日あるアパートの大家さんから当社に電話が入りました。最近入居者の一人の姿が、見られないと言うのです。
入居者は７０代の男性。大家さんはアパートの隣に住んでいるのですが、ずっと雨戸が閉まったままだそうです。気になって連帯保証人であるお姉さんに電話をしてみたそうですが、お姉さんの連絡先の電話が「現在使われていません」状態なのだとか。。。
その為、「お姉さんの連絡先を知らないか？」と電話を掛けてきた訳です。このアパートは入居募集をしていた不動産会社が廃業してしまったので、３年前から当社で入居募集をしています。管理は大家さんが行っているので、当社は募集と更新手続きだけなんです。
入居者さんは、以前の不動産会社時代からの住人なので当社では詳しい事は分かりません。資料は契約書のみ。契約書にはお姉さんの住所と固定電話番号しか書かれていません（涙）
70代という年齢から、まさかの事態が想像されますよね。。。部屋で倒れているかも？その状態が数日続いていたら？考えただけで恐ろしい～！
念の為、お姉さんの自宅に電話を掛けてみたものの、やはり「現在使われていません」。。。入居者本人の連絡先も固定電話で、こちらに電話をかけても呼び出しベルが鳴るだけ。
それからアパートにダッシュ！大家さんの言うように雨戸は閉まったままで、洗濯機の上には埃が積もり、郵便受けにはチラシが溜まっている状態。ドアのブザーを押しても返答はない。。。
これはかなりまずい状態！大家さんにその旨を説明すると
「一緒に部屋に行って、安否確認の立ち合いをして欲しい」と言われました。
「行くのはいいけどまずは警察に連絡をして、立会の依頼をしないとダメですよ」と返事をすると
「警察～？前に行方不明になった人がいた時は、不動産屋さんと２人で鍵を開けたわよ」とまさかの返事！
「いいえ、それは絶対にダメです！警察に立会を依頼して下さい！」と伝えました。
渋々警察への連絡を承諾してもらい、いざ安否確認の立会へ
お巡りさんは到着した途端、部屋の周りに臭いを嗅ぐのでドキドキしましたね。そして大家さんに「このパターンだと室内に倒れている可能性が高い」と伝えます。私はこのアパートは「事故物件」になるのか？と思い、今後の事を考えるとド～ンと落ち込みます。。。
そしてお巡りさんがドアを開けると。。。いた～！そう、部屋の中に入居者さんがいたのです(+o+) どうやら具合が悪いらしく、病院にも行かず寝込んでいたそう。
ただすっかりやつれて、人相は別人の様！病院に行くように言ったらドアを閉められてしまいました。結局、お姉さんの連絡先も分からず仕舞。。。(>_<) お巡りさん曰く、本人の意思だから無理に病院に連れていく事も出来ず、救急車を呼んでも本人が拒否したら、それ以上どうする事も出来ないそう。。。
今後大家さんがお姉さんの自宅を訪ね、入居者さんには数日おきに部屋を訪問して様子を尋ねる事になりました。ふぅ～、とにかく何事もなく良かった！
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