9月26日のニュースで、相模大野にある伊勢丹相模原店が2019年9月で閉店になることを知りました。前日の25日に、伊勢丹に勤務する小田急百貨店時代の友人を尋ねたのですが、3階スロアはビックリする位静かでした。販売員の姿しか見えなかったという印象です。ピンクハウス・インゲボルグ・モガなどＤＣブランドを見て懐かしく感じました。
私は小田急百貨店に20年以上勤務していたので、とても複雑な思いです。景気が良かった80年代、今はボーノとなった相模大野の再開発地区に高島屋が出店する計画がありました。バブルがはじけ不況になって高島屋の出店がなくなり、代わりに1990年伊勢丹がオープンしたという記憶があります。
百貨店は町田は小田急・相模大野の伊勢丹があり、ライバル関係にあります。中高年と食品に強い小田急とファッションの伊勢丹。ただ伊勢丹は基幹店の新宿店とは違い、集客には苦労したのでしょう。ニュースによると売上のピークは1996年で、それ以降は低迷が続いていていたそうです。
別館Ａ館とＢ館は取り壊され、跡地には三菱地所のマンションが建設中。
今は、百貨店が生き残るには厳しい状況ですね。
私が6年前に百貨店を辞めようと思ったのは、百貨店業は先がないなと感じたのが理由の一つです。私は当時、外商といって上顧客のお宅を訪問して宝石・着物・寝具などを販売していました。要は押売りみたいなもんです(-_-) 新茶やおせち等の価格の安い商品も中にはありましたが、基本敵に高額商品のノルマをこなすのです。外商担当が売る商品は「前年踏襲型」で、新しい商品を売るという事が無かった。
何故なら前年に売れた数字が翌年の予算となるので、前年の売上減になるそうな商品・企画は通らないのです。だから何年も前から、毎年同じ商品を売り続けるのです。外商を担当して一番ビックリした商品が、「カシミア肌着」！1枚10,000円前後する肌着を売り歩くのです。世の中「ヒートテック」を初めとした機能性肌着全盛の時にも、です(+_+)
世の中には天然繊維出ないと困る、そういう人もいるかもしれませんが、「こんな事していたら百貨店は世の中なら置いていかれる」本当にそう思いました。
私が勤務していた小田急町田店は現在改装中です。話によると家電量販店がテナントとして入る為、既存の売場がが縮小になるそう。小田急電鉄主導で売場構成をするそうで、噂によると中高年向きの売場は減るとか。。。
そんな中、町田小田急は10/3（水）に一部リニューアルオープンします
4階 宝飾・メガネ・呉服・婦人フォーマル
5階 食器・キッチン用品・寝具・家具・健康用品
10/26（金）
1階 化粧品・アクセサリー・婦人服
2階ファッションウオーク ハンドバッグ・雑貨
1階は現状維持、ハンドバッグと雑貨は拡大するみたい。となると3階は紳士・子供・婦人服が凝縮されるのでしょうか？？？う～ん、今後が心配だな。。。
伊勢丹が閉店すると相模原市内の百貨店はなくなります。町田小田急のリニューアルに伴い、退店したショップの販売員の中には私の友人の様に伊勢丹で働いている人もいます。新天地で働き出した途端の閉店話です。。。先々が心配ですよね。
それに伊勢丹の跡地はどうなるのでしょうか？相模大野駅周辺は橋本を抜いて通行量調査で1番のエリア、賑わいが続いて欲しいです。
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